夜勤の仕事を行う介護職にとって、生活リズムの乱れからくる体調不良は大きな問題である。健康的に働き続けるためには、意識的な健康管理が欠かせない。

まず、昼夜逆転生活を防ぐために、毎朝起床後なるべく早く太陽の光を浴びることが大切だ。太陽の光を浴びることで体内時計がリセットされ、質の高い睡眠を得やすくなる。カーテンを開けて朝日を浴びたり、軽い散歩をするのも効果的である。食事は、体内時計を整える上で重要な役割を担う。夜勤明けだからといって朝食を抜かずに、なるべく決まった時間に食事を摂るとよいだろう。就寝前には、睡眠の質を低下させるカフェインやアルコールの摂取は控えるようにする。特に、夜勤前にカフェインを摂取すると、夜勤中の眠気を誘発する可能性がある。休日は、友人との付き合いも大切だが、なるべく普段通りの生活リズムを維持するように心がけるようにしたい。昼夜逆転した生活を続けてしまうと、体内時計が乱れやすくなるため注意が必要だ。

夜勤前後の過ごし方も重要である。夜勤前は、仮眠を取る場合でも1〜2時間程度の短い時間に留め、長時間の仮眠は避けることが大切である。長時間の仮眠は、夜の睡眠に悪影響を及ぼす可能性がある。夜勤明けは帰宅後すぐに仮眠を取りたいところだが、まずは2時間以内に胃に負担をかけないものを食べるようにして、食事の後に仮眠を取るようにしよう。夜勤明けの昼間の仮眠は2～3時間程度が望ましく、あくまで夜間に本格的な睡眠をとる環境を整えることが大切だ。日中は仮眠程度に留めて、夜にしっかり眠ることを心掛けると、完全なる昼夜逆転を防げるだろう。